朝日エルは、1986年に朝日広告社の女性だけの営業チームが独立して生まれました。
当時、まだ男女雇用機会均等法が浸透しておらず、出産・育児に関する休業制度は整備されていませんでした。同僚たちの妊娠・出産が重なった時、この目の前の人を幸せにするには社会の「ものさし」を変えなければいけない、と思ったのです。
1000人規模の大きな会社が変わるには時間がかかる。それを待っていては、目の前にいる人を幸せにできません。小さな会社であれば、この優秀な女性社員たちは働き続けることができるのではないか、そう考え「朝日エル(ELLES 仏語で『女性達』の意)」を創業しました。この「隣人のことを幸せにする」という信念は、創業から現在まで朝日エルのビジネスを支える根幹だと考えています。
会社である限り、利益を出さなければなりません。ただし、儲けがでるのは「結果」であり、目的ではありません。朝日エルでは、常に社会に役立つビジネスをして、人々が喜んで、その対価としてお金がついてきて、またそれを社会に還元する、という循環を創り出しています。じゃあ社会に役立つビジネスってなんなの?という時、誰か知らない人がいる社会ではなく、まずは自分の隣人やその隣人くらいの人のために、何ができるか考える。本当に自分の身近な人を幸せにできれば、その先のより広い社会、世界に通用するグローバルな仕事になっていきます。現在グローバルな仕事ができているのもこの考え方があるからです。そして、何より朝日エルで働く人が幸せになってほしい。会社は自分の実現したいことを楽しんで、そして自分の生きる道をみつけていく場所であってほしいと考えています。
たとえ、辞めることになったとしても、朝日エルは他の会社で通じるだけのスキルを身に付けられる場所です。そのくらい、多様な領域の様々な仕事が待っています。
この小さな会社に仕事が来るのは、仕事を依頼してくださるクライアントが私たちに、そのテーマに対して的確な情報を提供してくれる、思いもつかない提案をしてくれるだろうと期待してくれているからです。それに対して、私たちは100%の愛を持って最適解をお返しする。AをA´で返すのではなく、それ以上の形にしてお返しすることを常に考えています。
「人の気持ちはどこにあるのか、隣の人が、世界が幸せになることは何なのか」深く考え、これからも新しいビジネスを作っていきます。
創業者・朝日エル会長 岡山慶子